こんにちは、NFR(@NFRlog)です。
ノートPCを持ち歩くとき、結構かさばるのがAC電源。
アダプターはデカいしケーブルは長いしでカバンの中が圧迫されまくりで結構困ってました。
いっそAC電源を持ち歩かない事も考えましたが、さすがに1日外で作業するにはバッテリーが不安…
皆さんもそんな悩み持ってません?何も考えず付属のAC電源使ってる?それ、かなりの無駄ですよ。
というわけで僕が購入したのはAnker 735 Charger
小型ながら65W出力に対応していてノートPCの充電はもちろん、タブレットやスマホを同時に充電可能な充電器です。
出かける時はコイツとUSBケーブルを2,3本持ち歩けばバッテリー問題はすべて解決。
の、はずですが… 充電に関してかなり注意しなければいけない事を見つけたので詳しくレビューしていきます。
Anker 735 Charger 概要
外観
外箱&付属品はこちら。非常にシンプルですね。
- 735 Charger本体
- 製品保証書
- 取扱説明書
735 Charger本体はサラサラして、汚れやテカリなどが気になりにくそうな質感です。
充電器なのでデザインとかは気にしませんが、うっすら見えるGanPrimeの文字が気に入ってます。
ポートはType-Cポートが2つとType-Aポートが1つ。
Type-CポートはどちらもUSB PDに対応しているため、1ポートだけ使用する場合はどちらに刺しても65W出力してくれます。
複数ポート使用する場合は、一番上がノートPC用の高出力ポートになるようです。
プラグは折り畳まれていて展開するタイプ。
バッグやガジェットポーチに入れる時にプラグが引っかからないのがいいですね。
機能チェック
コンパクトなのに65W出力&3ポート対応
まじで小型、なのに高出力。
1ポートの充電器ならこれ以上に小さい物も多くありますが、Anker 735 Chargerは3ポート搭載。
スマホやタブレット、ノートPCなど充電が必要なデバイスを多く持っている人にはかなりありがたい設計ですね。
ガジェットポーチのポケットにもスッと入るので、仕事でも、旅行でもこれ1つとケーブル数本で万事OK。
ノートPCも充電可能
65W出力という事で、ノートPCも余裕で充電できます。
ノートPC付属のアダプターと同じかそれ以上の出力なのにこのサイズなのは良いですね。
出先で充電するときはもちろん、家でもAnker 735 Chargerを使えばケーブル類がごちゃごちゃしなくていい感じ。
Anker独自のPowerIQ4.0搭載
Anker独自技術としてGaNPrime、PowerIQ4.0などがありますが、特に注目すべきはPowerIQ4.0。
これは何かというと、充電器に接続されたデバイスを認識して、デバイスごとに最適な電力配分を自動で行ってくれる仕組みです。
公式の案内では接続されたデバイスの必要な電力を充電器に搭載されたICが毎秒感知し、供給電力を調整してくれるらしいです。
しかし後ほど詳しく説明しますが、本当に毎秒検知して最適な電力供給してるの?といった疑問点もあります。
過度な温度上昇を防ぐActive Shield2.0
充電器を使う上で心配なのが熱を持ちすぎる事。
負荷が高くなると充電器が熱くなり色々と危険が出てくるため、いかに温度コントロールして安全性を高めるかが重要になってきます。
Anker 735 Chargerでは、Active Shield2.0により温度監視を行い過度な温度上昇を防ぐようになっているようです。
温度監視の頻度は1秒間に35回。そこまで頻繁にする必要ある!?と思ってしまうレベルの頻度ですが、これにより安全性が格段に向上しているそうです。
実際に3ポートフルに接続して使っていても、心配になるレベルで熱くなることはありませんでした。
充電性能チェック
1ポート使用
1ポートだけ使用する場合はType-Cポートは65W、Type-Aポートは22.5W出力可能です。
実際にノートPCに繋いでみると65W USB-C 電源として認識されました。
電流電圧チェッカーの数値はもっと低いですが、PC側でセーブされていると予想されます。
スマホならType-Cポート、Type-Aポートどちらでも高速充電の表示が出るレベルです。
こちらも電流電圧チェッカーで計測したところ約15Wになっていました。
ワイヤレスイヤホンの場合は1.5W程度の出力でした。まぁこんなものなのかな?
2ポート使用
PC+スマホでType-Cポート2つ使ってもノートPCは充電できました。
気になる点を挙げるとすると、ノートPC側の認識が33W電源になっている事。
スマホ側も15W程度しか使ってないので出力に余裕はあるはずですが…
PC+ワイヤレスイヤホンで試してみても状況は変わらず。
片方の充電が終わるとPC側は55W電源として認識されましたが、なんか充電効率が悪いですね。PowerIQ4.0どこ行った。
恐らく33W+32Wの分配になっているのだと思いますが、
PC+スマホなら45W+20Wとかで出力してほしいですし、PC+イヤホンなら55W+10Wでも全く問題ないのでは?
一応Type-CポートとType-Aポートを使用した場合は41W+24W出力になっているようです。
どちらの場合でもPCはかろうじて充電可能、スマホは高速充電可能な数値です。
ノートPC+イヤホンの場合でも、イヤホン側は1.5W程度で1ポートのみ使用したときと同じでした。
3ポート使用
PC+スマホ+ワイヤレスイヤホンで3ポート使用したところ、こちらもノートPCは充電できました。
この場合、ノートPC側は41W USB-C 電源と認識されていて、スマホ側は8W程度の出力になっているため、
恐らく内部的には41W+12W+12Wくらいの分配になっていそうです。
こちらも分配が固定されているのか、PC+ワイヤレスイヤホン2台でも変わりませんでした。ますますPowerIQ4.0どこ行った。
ワイヤレスイヤホン2台ならいっそのこと55W+5W+5Wとかになってほしい所ですが…
充電性能まとめ
3ポート使用してもちゃんと出力されていることは間違いないと思います。
ただ、出力の振り分けが固定されているような雰囲気もあり、PowerIQ4.0とは一体…といった印象です。
その点を除けば、複数ポート使ってもノートPC充電できるし、スマホは高速充電できるのでまぁいい感じかな?
充電時の発熱に関してはどのパターンでもあまり気になりませんでした。
もちろん多少は熱を持ちますが、心配になるレベルの高温にはならなかったのはさすがActive Shield2.0といったところでしょうか。
気になったポイント
Type-Cポートを2つ使用すると、最大出力が33Wになる
Type-Cポートを2つ使用した場合、合計で65W出力される仕様ですが
40W+25Wや、35W+30Wのような振り分けにはならず33W+32Wの振り分けになってしまうのは結構気になりました。
充電性能チェックでも試した通り、PC側は33W充電器として認識しているので間違いは無いと思います。
初期不良を疑いましたが、Amazonレビューを見てみると同じ現象を報告している人がチラホラいました。
商品説明にはPowerIQ4.0により複数機器への電力を流動的に分配としか書かれていないので、どんな分配がなされているのか分からんのが困りどころ。
ここら辺はサポートに問い合わせたり詳しく調査してみようと思います。
複数デバイスを充電する場合、時々充電が止まる
複数ポート使用する場合は出力の割り振りを変えないといけないせいか、一瞬充電が途切れます。
どちらかのデバイスの充電が終わったタイミングでも充電が途切れたりするので気になってます。
一切充電しなくなるわけではないので使えないことは無いですが…
値段は若干高い
Amazon価格で7,990円 ちょっと高い。
もちろん小型・軽量で、PCやタブレット、スマホを同時充電できるるので性能は良いかもしれませんが、
現状、複数ポート使用した場合は33Wまでしか出ないわけだし価格と満足度が合ってない印象です。
セールで5,000円台ならまぁ許せるかな?といった具合。
実際僕はセール期間中に購入してます。皆さんもセール中にどうぞ。
まとめ
色々なデバイスをまとめて充電できるのに持ち運びやすい小型設計なのでオススメしたい充電器ですが、
Type-Cポートを2つ使用した時の挙動が足を引っ張ってしまい、手放しでオススメできない微妙な感じになってしまいました。
Amazon価格では7,990円なので、それなら5,990円のAnker PowerPort III 3-Port 65W Pod(40W+20W)の方がいい気がします。
ひとまずこの謎挙動についてはケーブルやデバイスを変えつつ更に詳しい調査をして、情報をまとめようと思います。
以上、NFR(@NFRlog)でした。