こんにちは、NFR(@NFRlog)です。
ワイヤレスイヤホンの中でも軽くて圧迫感の少ない快適な装着感でおなじみのSOUNDPEATS Airシリーズの最新作が登場しました。
その名もSOUNDPEATS Air5
Airシリーズらしい軽い装着感と、前モデルより更に高音質・高解像度になったワイヤレスイヤホンです。
今回はそんなSOUNDPEATS Air5を、SOUNDPEATS Air4とのスペック比較やSOUNDPEATS Air4 Proとの音質比較などレビューしていきます。
快適で高音質なインナーイヤー型ワイヤレスイヤホンを探している人は要チェックです!
SOUNDPEATS Air5 概要
スペック
形式 | インナーイヤー型 |
---|---|
サイズ | 本体:56×51×26mm 単体:34.60×17.20×17.90mmmm |
重さ | 本体:44.56g 単体:3.8g |
ドライバー | 13mmダイナミックドライバー |
再生周波数帯域 | 20H-20KHz |
対応コーデック | SBC、AAC、aptX Lossless、aptx adaptive、aptx |
Bluetoothバージョン | Bluetooth5.4 |
最大持続時間 | 本体込:30時間 イヤホン単体:6時間 ※60%音量、通常モードの場合 |
充電時間 | 本体:2時間 単体:1.5時間 |
搭載機能 | Adaptive ANC 通話用(ENC)ノイズキャンセリング マルチポイント接続 風ノイズ低減 ゲームモード(77ms 低遅延) |
Air4との比較
製品名 | Air5 | Air4 |
---|---|---|
形式 | インナーイヤー型 | インナーイヤー型 |
ドライバー方式 | 13mmダイナミックドライバー | 13mmダイナミックドライバー |
ハイレゾ認証 | 認証済み | 未認証 |
Bluetoothバージョン | Bluetooth5.4 | Bluetooth5.3 |
最大持続時間(単体) ※60%音量 | 6時間 | 6.5時間 |
最大持続時間(ケース込み) ※60%音量 | 30時間 | 26時間 |
重量 (単体) | 3.8g | 4g |
重量 (ケース) | 44.56g | 38.8g |
サイズ (単体) | 34.60×17.20×17.90mm | 34.4×18.3×19.1mm |
サイズ (ケース) | 56×51×26mm | 53.5×58×24mm |
充電時間 (単体) | 1.5時間 | 1時間 |
充電時間 (ケース) | 2時間 | 2時間 |
ANC | 対応(Adaptive ANC) | 対応(Adaptive ANC) |
マルチポイント | 対応 | 対応 |
風ノイズ低減 | 対応 | 非対応 |
ゲームモード | 77ms 低遅延 | 88ms 低遅延 |
価格 | 9,680円 | 8,980円 |
スペック上の違いとしてはAir 5はハイレゾ認証を受けている点と、風ノイズ低減にも対応している点、あとはゲームモードの遅延が88msから77msになった点です。
バッテリー性能はイヤホン単体で見ると30分短くなっているもののケース込みだと4時間長くなっています。
また、その影響かケースの重さは8g程度重くなっていますが、まぁ誤差でしょ。
外観
パッケージはこんな感じ。
以前レビューしたAir4 Proと似たようなデザインです。
付属品は以下の通り。
- イヤホン本体
- 充電用ケーブル
- 説明書
- ステッカー
ケースの見た目は前モデルと大きく変わっていて、蓋が大きく開く形になっています。
今までのケースは上部だけが開き、イヤホンの頭部分だけが見える形状だったのですが、
こちらはイヤホン全体が見えるようになってます。
蓋が大きく開くことでイヤホンの取り出しもかなり楽になりました。
今まではイヤホンの頭をつままないと取り出せず滑りやすかったのですが、この形状ならイヤホンをしっかり持てるので取り出しやすいです。
ケース下部には充電残量を表すLEDライト、底部には充電用のUSBポートとペアリング用ボタンが付いています。
ここら辺の形状は前モデルと同様なので、買い替えても戸惑わずに済みそうです。
シェル部分はフィルターに向かってしゅっと細くなっている形状です。
また、フィルターはAir 4と違いメッシュタイプになっています。(Air 4は金属板に穴がボコボコ開いてるタイプ)
SOUNDPEATS Air5 要チェックポイント
aptX Adaptive Lossless対応&ハイレゾ認証済み
コーデックはaptX Adaptive Losslessにも対応しているのでCD音質(最大44.1kHz/16bit)をほぼそのままのクオリティでワイヤレス再生することができます。
更にハイレゾ認証も取得していたり、SnapDragon Soundにも対応しているので、
高音質&低遅延での視聴が可能になるわけです。
インナーイヤー型ワイヤレスイヤホンでも音質にこだわりたい人にも最適ですね。
スマホアプリ『PeatsAudio』で自由度の高いイコライザー設定が可能
新しくなったSOUNDPEATSのスマホアプリ、『PeatsAudio』にももちろん対応しています。
ノイキャン設定はもちろん、低遅延ゲームモード設定やタップ操作時のカスタムも可能。
イコライザー設定に関しても、9種類のプリセットのほかにカスタム設定やAIによる自動設定もできます。
僕の場合はなんちゃってEargasm Explosionな感じでイコライザー設定しています。
より音の輪郭がハッキリするのでオススメです。
インナーイヤー型なのにAdaptive ANC(ノイキャン)に対応
インナーイヤー型イヤホンにしては珍しく、ノイズキャンセリング機能も搭載しています。
インナーイヤー型イヤホンは耳を完全にふさがない形状なため、搭載されている製品は結構限られるので貴重なタイプです。
しかし肝心のノイキャンクオリティに関しては思う所もあり…
詳しくは気になったポイントで解説します。
聴いてみた感想
高音質でダイナミックな表現力
流石13mmダイナミックドライバーを搭載しているだけあって、
音質の良さはしっかりと感じました。
ボーカルや楽器の細かな強弱や表情がはっきり伝わってきて、音がダイナミックに聞こえました。
特にボーカルは前面に出てくる印象ですね。
全体的に見ると弱ドンシャリサウンドって感じでしょうか。
しっかりドンシャリサウンドだったり、ゴリゴリの重低音を求める人には物足りないと思いますが、
それ以外の人には広くおすすめできるサウンドだと思います。
音はスッキリとした印象
音の粒はスッキリしていて、ボヤっとこもったりはしませんでした。
ボーカルが前面に出やすいこと以外はかなり素直な音を鳴らしてくれているように感じますね。
音の強弱がはっきり伝わる高音質&スッキリした音という事で、イコライザーによる影響もハッキリ受ける印象です。
「もうちょい低音が厚い方がいいな」、「中音を少し下げて全体のバランスを良くしたい」と感じた場合でもイコライザー設定をちょちょっと変えれば好みの環境になりそうです。
痒いところに手が届きやすいイヤホン、そんな感じですね。
Air 4Proとの比較
以前レビューした、Air 5の前バージョンであるAir 4のカナル型バージョン、Air 4Proとも聴き比べてみました。
Air 5はインナーイヤー型、Air 4Proはカナル型なので聴こえ方に違いは出てしまうので、
あくまでも参考レベルで…
Air 4Proとの一番の違いはやはりボーカルの聴こえ方ですね。
Air 5の方が中音、特にボーカルがより前面出ているので歌手の上手さがダイレクトに伝わってきます。
その分高音、低音などはAir 4Proよりもおとなしい印象を受けました。
とはいえ、全体的な音質はしっかり向上しているように感じます。
装着感は軽くて良好だけど注意も必要
片耳わずか3.8gと、とても軽く本体も小さいので装着していてストレスになることは無さそうです。
圧迫感がほとんどないので長時間付けていても耳が痛くなることはありませんでした。
ただ、耳の大きさや形によってはフィットしにくく、汗や皮脂によってもずれたり落ちたりしやすいかもしれません。
僕的には圧迫感は無いけどフィットしにくく、頭を動かすとずれる事も多々ありました。
外出時、特にスポーツ時の使用は注意が必要です。
正直Air5のカナル型タイプが出て欲しい。すごく欲しい。
気になったポイント
うまく装着できないと高音質を体感できない
耳とイヤホンがしっかり密着するように装着しないと、高音質で聴くことができませんでした。
装着感の項目でも書きましたが、僕の場合フィットしにくかったためベストな位置を探すのに苦労しました。
カナル型イヤホンのようにイヤーピースで付け心地を調整することができないので、購入時は注意が必要です。
とは言え特殊な形状というわけでは無いので、普段からインナーイヤー型イヤホンを使ってる人は普段通り使えそうです。
カナル型に慣れてる人は頑張って慣れよう。
ノイキャンのクオリティには疑問アリ
アプリで「耳道オプション」を5段階から選ぶことで音漏れレベルとノイズキャンセリングの低減深度が変更でき、
よりよいノイズキャンセリング機能や音質が体験できるとのことでしたが、機能面で何か良い変化があったようには感じませんでした。
空調やがやがやした音は軽減されつつ、ノイキャン特有の嫌な圧迫感は無いのですが、
時々キーンとした音やゴォーという地を這うような低音が聴こえてきてストレスに感じました。
正直このクオリティだとノイキャンモードは使いたくないですね。
インナーイヤー型にノイキャンを導入するのはまだまだ発展途上かもしれません。
ケースは慣れるまで使いにくい
一般的なワイヤレスイヤホンのケースでは、ケース本体よりふたの部分が小さいことが多いかと思いますが、Air5では逆になります。
蓋の部分の方がが大きいので上下を間違えて開けちゃうことも多々あり、慣れるまでちょっと面倒です。
ただ、蓋はガバっと開くためイヤホンは取り出しやすくなったのは良いですね。
まとめ
今回はSOUNDPEATSのAirシリーズ最新機種、Air 5をレビューしました。
イヤホンは3.8gとかなり軽量で耳が痛くなるような圧迫感も無いため、快適なインナーイヤー型イヤホンを探している人にはピッタリだと思います。
普段カナル型イヤホンを使ってる人からすると外れないか少し心配になる装着感ですが、カナル型だと耳が痛くなりやすい人は思い切ってインナーイヤー型にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
音質もさすがSOUNDPEATSといった感じで、スッキリしつつダイナミックな表現力が魅力に感じました。
これでアンダー1万円とかやるじゃんSOUNDPEATS。
一方でノイズキャンセリングのクオリティはあまり褒められるものではないので、
ノイキャン目的で購入するのはやめた方が良いです。
ノイキャンは使わず、インナーイヤー型に慣れてる人やインナーイヤー型イヤホンデビューしたい人はマストバイな一品ですね。
個人的には軽い装着感とますます高解像度になった音質はとても好みなので、カナル型のAir5が出る事を願ってます。
SOUNDPEATSさんお願いしますよ!!!
以上、NFR(@NFRlog)でした。