こんにちは、Nao(@NFRlog)です。
今回は、2,500円以下で買えるリーズナブルなIEMをご紹介。
KBEAR NZ02 哪吒は、低予算ながら力強い低音とぶ厚い音圧を実現し、
高価なイヤホンは買えないけどゲームや音楽を楽しみたい人に向いている1台です。
本記事では、その性能や音質を詳しくレビューし、どんな方に合うのかを解説します。
KBEAR NZ02 哪吒 概要
スペック
ドライバー | 10mmデュアルマグネティックダイナミックドライバー(PU+PET複合振動板) |
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重量 | イヤホン片側:約3.5g 全体(ケーブル込):約25g |
サイズ | イヤホン:約25mm(幅)× 20mm(高さ)× 15mm(奥行) ケーブル長:1.2m |
インピーダンス | 16Ω±2Ω |
感度 | 105dB±3dB |
周波数帯域 | 20Hz-20kHz |
プラグ | 3.5mm(L字型)/Type-C |
ケーブル | 非着脱式、4N OFCダブルアルミフォイルケーブル |
カラバリ | ブラック、シルバー、レッド |
外観
外箱


付属品

- KBEAR NZ02 哪吒本体
- イヤーピース(S,M,L)
※Mサイズはイヤホンに装着されています。
今回はシルバーをご提供いただきました。
本来は説明書も付いているようですが、これには入ってませんでした。

イヤーピースはS,M,Lの3種類。
やや硬めな質感なので合わないと思ったら別のイヤピを買っても良いかもしれません。

フェイスプレートは流線形の掘りが刻まれたシンプルなデザイン。
また、モデル名である哪吒(ナタ)の文字も印字されています。

シェル部分はクリア素材で中のドライバー類が良く見えますね。
ノズルやケーブルは一体型のタイプなので交換不可能です。


KBEAR NZ02性能レビュー
- 10mmデュアルマグネティックドライバーとPU+PET複合振動板を搭載
- 軽量で快適な装着感
- 多用途な接続性
KBEAR NZ02 哪吒は、10mmデュアルマグネティックドライバーとPU+PET複合振動板を搭載しているため、
低音重視のサウンドで、ゲームや映像の効果音や音楽の迫力を引き立てます。
また、イヤホン片側約3.5gの軽量ポリカーボネート製シェルとエルゴノミックデザインを採用しています。

耳にフィットする形状なので、長時間のゲームや音楽鑑賞でも耳が痛くならなかったです!
3.5mmまたはUSB-Cプラグの選択肢があり、スマートフォンやPC、ゲーム機に対応します。
最近ではイヤホンジャックが無いスマホもあるので、USB-C接続しか選択肢が無い人でもイヤホンを使えるのは嬉しいポイントです。
マイク付きモデルも選べるので、マイク持ってないけどゲーム内チャットや通話をしたい人にも便利ですね。
音質チェック
全体的なインプレッション
一言で言うならば音圧を感じる低音寄りサウンドって感じです。
正直音の解像度は高くなく、音場もギュッとまとまったサウンドです。
定位は可もなく不可もなく。曲のmixによってよく聴けたり普通に聴けたりって感じです。
ただ、音場がまとまっているので左右に大きく振れる曲は迫力が薄れてしまう印象。
ここら辺は値段相応って所でしょうか…
また、全体的に何とも言えない抜けの悪さも感じてしまうのはマイナスポイント。
ずっしりした音圧なのにぼわついた感じもするので、なーんかスッキリしないし曲に乗り切れない感じ。



全体の抜けが良ければもっと違った評価になる気がしますね。
低音のズンズンとした響きは悪くないのでほんと残念。
低音
めっちゃぶ厚く重厚に響きます。正直好き。
ズンズンという表現がとてもしっくりくるレベルです。
全体の中で一番クッキリ鳴っている感じがありますが、他の音域も食っちゃってる感も否めません。
レスポンスも特段良いとは思えず、ひたすら低音の圧でグイグイ押してくる系のサウンドです。
そのため、バスドラのアタックの強さや、沈み込むようなベースラインは聴いていて気持ち良いですね。
低音メインでズンズンバキバキ鳴ってるようなEDMは聴きごたえあって満足感あります。
中音
1,2歩後ろから鳴ってる感があります。
抜けが悪いというか伸びが無いというか、曲本来の良さが薄れてしまいそうな音質です。
歪んだギターの音や響く男性ボーカルは少し前でハキハキ鳴ってくれていますが、
女性ボーカルはもっと前出て歌おうよ!という感じに埋もれています。
ぼわついた感じやもたつきも一番感じました。
もっと前で、もっとシャープに鳴ってくれれば良かったかなぁ。
高音
耳に刺さらない丸い音。
でももう少しハキハキ鳴ってくれた方が聴きごたえとしては良いと思いました。
解像度が低くキラキラ感も少ないので地味に感じてしまいますね。
ハイハットやシンバルなども低音の圧に負けて埋もれがちなのは残念。
ゲーム
ゲーミングイヤホンを謳っているという事で、普段遊んでいるAPEXで試してみました。
聞こえ方としては銃声や足音がハッキリ聞こえますね。
それぞれの音もやかまし過ぎず耳に刺さらないので長時間ノンストレスで使えました。
肝心の性能としては、
鳴っている方向は分かるが距離感は掴みづらいって感じです。
音質チェックでも書いた通り音場がギュッと詰まってるので、
近くで聞こえたはずだけど遠くに居たり、遠くかと思ったら隣の部屋に居たり…
音の大きさで判断できる距離ならいいのですが、混戦状態だと判断が難しかったです。
また、縦方向の判断も結構難しいですね。
慣れれば多少変わるかもしれませんが、あくまでも値段相応のクオリティ。
気になったポイント
リケーブル不可能
ケーブルは非着脱式で、リケーブルできないのは残念ポイント。
ケーブル自体はしっかりした質感なので断線の心配は無さそうですが、
スライダーが付いて無かったりジャックがL字(3.5mmジャックの場合)だったり、
取り回しが不便に感じても替えられないのは不便に感じるかも。
デザインはちょっと微妙


シンプルなデザインですが、哪吒って文字は要らなかったかなぁ…
シルバーの場合は黒字で書かれてるのでまだスマートに見えますが、
ブラック、レッドの場合黄色で書かれてるので目立つ目立つ。
良くも悪くも目立つデザインなので好みが分かれそうです。
KBEAR NZ02をおすすめできる人
2,000円前後で買える低価格イヤホンを探している方にはおすすめできますね。
一応FPSゲームやアクションゲームで足音や効果音の定位も聞き取れるので、
ガチ勢じゃないけどゲーミングイヤホンを体験してみたい人にも良いかもしれません。
曲のジャンルとしては低音重視の音楽(EDM、DJmixなど)を楽しむ方にぴったりです。
ただ、あくまでも低価格イヤホンとしてはなので、
もっとお金かけられるなら数千円プラスして別のイヤホン買った方が良いかも。
まとめ


今回は低価格IEMのKBEAR NZ02 哪吒をレビューしました。
全体的な音圧や力強い低音はアンダー3,000円イヤホンながらよく出来てると思いました。
しかし、中音・高音のボヤっとした感じなど値段相応だよねって言える点もあり…
ゲーム用途で言えば、耳に刺さる音じゃないので長く使えるし、
音の方向はよくわかるものの距離感が掴みづらいので最良の選択肢とは言いづらいのも事実です。



万人向けでは無いですが、
約2,500円という価格やズンズン響く低音に魅力を感じたなら試しても損は無いクオリティな事は保証します!
以上、Nao(@NFRlog)でした。